介護とは

介助と看護=介護

介護とは、障害者の生活支援をすること。或は高齢者・病人などを介抱し世話をすることと定義されており、「介助」と「看護」の精神を汲み「介護」と言う造語を作ったそうです。

 
看護界の一部には、介護は看護の中に含まれるとして、「看護」という言葉で充分代用できるという声もあります。「介護」という言葉には、看護と区別するような専門性、特定の業務内容とその位置づけについての専門的な定義はありませんが、「介護」という言葉が一般に言われるようになって、介護福祉士、訪問介護(ホームヘルパー)のワークの内容をいうのに、従来の「介助」よりも、適切であるとして、介助という身体的な行動援助よりいささか広い範囲で使えるということで、重宝なものとして用法が広まってきています。
 
 
また、介護観として、以前は「両親は息子、特に長男や親族が面倒をみるもの」という価値観がありましたが、少子高齢化や核家族化の進行、医療の進歩に伴い寿命が延びたことにより、介護を行う家族もまた高齢者であるという「老老介護」の問題も浮かび上がっており、家族にとってはより重い負担となっています。


 
老老介護の苦労や負担に耐え切れず、介護する子供が親を殺害するなどの悲しい犯罪にも繋がっています。現在では社会全体で面倒を見てもよいという価値観が生まれつつあり、介護施設も建設され、介護の資格を持った専門職も設定され運用するようになりました。
 




介護技術(ケースワーク)

社会福祉学上では、福祉サービス利用者に対して援助のために提供される技術という意味で 社会福祉援助技術における直接援助技術に組み込まれるとする意見もあり、その観点から介護の分類や専門性を語る際には、同技術における「ケースワーク(個別援助技術)」や「グループワーク(集団援助技術)」に対応する呼称として、ケアワーク(介護技術)の呼称が使われます。


現実として「社会福祉士と介護福祉士」というべつべつの資格が確立されているため、「介護技術は何者にも因らない独自の体系を持つ技術である」とする見方もあります。


(ただし、社会福祉士も介護福祉士も、「ケースワーク」「グループワーク」「ケアワーク」という3つの技術が必要とされるため、それらを習得しなければならない場合もあります)