認知症予防市民が教室
だれでも認知症になる可能性はありますが、少しでも発症を遅らせるとか、認知症にならないようにするためにはどのようにしたら良いかのボランティアによる活動があります。
誰でも認知症にはなりたくないし、介護師の絶対数も少ないことから、こう言った教室に期待がかかります。
(2008年6月14日 読売新聞より)
記憶機能・注意力アップ 武蔵村山
武蔵村山市で、市民の自主グループによる認知症予防教室が、活発な活動を続けている。市の事業として昨年度からスタートした教室を市民ボランティアが自主運営で引き継いだ形で、参加する高齢者たちの生きがいづくりにもなっている。
◎市事業を継続
自主グループは、いずれも4月に発足した「いきいきクラブ」と「脳の若返り教室」の二つ。市が昨年9月から週1回実施した「脳の若返り健康教室」が母体となった。この教室は、認知症予防に効果があるという読み書きや計算ドリルを高齢者が“学習”するのを市民ボランティアが支えるもの。教室は3月で終了したが、参加した高齢者の8割から「続けてやりたい」という声が上がり、ボランティアによる自主グループとして活動が継続することになった。
残堀・伊奈平地区会館を拠点とするいきいきクラブは週1回、70歳代を中心にした高齢者10人と、60歳代が中心のボランティア6人が学習を続けている。「もっと面白く学んでもらおう」という北村誠子(ともこ)代表(68)らのアイデアで、パズルや新聞紙を使った紙飛行機作りなど独自の工夫も加えた。
◎生きがい
13日に開かれた同クラブでは、紙飛行機を飛ばす体験を行った。「せーの」のかけ声とともに飛ばすと、自然に笑みがこぼれた。計算ドリルなどの時間を含め45分の予定だった教室は、世間話にも花が咲き、15分近く超過して終了した。
同市伊奈平の中島トシさん(86)は3年前に亡くなった夫が認知症だったこともあり、予防のために通うようになった。中島さんは「家に引きこもるのではなく、仲間と話をすることで、気持ちが朗らかになる」と笑顔を見せる。ほかの参加者も「生活に張りが出る」「注意力が強くなった」と口にする。
◎予防効果
市高齢福祉課が、昨年度の教室受講者に対して実施した脳機能の検査結果では、記憶機能と注意力、思考力の成績がそれぞれ向上する効果があった。同課の柏崎真佐子保健師は、自主グループについて「介護予防のため、住民同士が地域で支え合うパイオニアに」と期待を寄せる。
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