岩手・宮城地震 長引く避難生活、住民に疲労色濃く

岩手・宮城内陸地震で非難している人たちは、いつ戻れるかわからない不安で、疲労感が増しています。自身に追い打ちをかけるように、梅雨入りとなり土砂崩れなどの2次災害が心配されます。

こんな中、避難者の健康維持のために医師や看護師の手厚いサポートが望まれます。

(6月20日11時28分配信 毎日新聞)

20080620hisai_hirou.jpg岩手・宮城地震 疲労色濃く 岩手・宮城内陸地震は発生から7日目を迎え、避難所で暮らす住民は、先行きが見えない不安を抱え、長引く避難生活に疲労の色を濃くしている。

 宮城県栗原市の避難者191人のうち111人が暮らす「石楠花(しゃくなげ)センター」は、大半の住民が板張りの村民ホールで生活する。


 「ほこりで子供がゼーゼー言っているので薬が欲しい」。避難指示を受けて来たという会社員、大立目洋子さん(35)。浅布地区の女性(78)は「夜は、人がいっぱいいてすぐには寝られない」と話した。板張りの床はゴザ敷きで「寝づらい」と訴える人もおり、市は同日午後に畳を敷く準備を進めている。

 市災害対策本部によると、避難生活の長期化に伴い、不眠やイライラ感、便秘などを訴える人が増えている。保健師や介護ヘルパーが常駐し相談・支援にあたるほか、医師が巡回診察している。20日からは避難所2カ所に看護師を夜間、2人ずつ待機させる。

 40人が避難する岩手県一関市厳美町の本寺小学校。佐々木ツネ子さん(71)は、高血圧で体調が思わしくない夫の敬一さん(73)が心配だ。「1日も早く2人で家に戻って、ゆっくりしたい」。数日前に風邪をひいたという佐藤恵美子さん(72)は「避難所のみんなは家族みたい。一緒にいたい」と複雑な心境を語った。

 

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